書店=ブラックホール(本のワークをやりました。)

好きな本を好きな時に好きなだけ購入できることは社会人の幸せだと思うタイプの人間です。
フィクション(漫画・小説・ラノベ)大好き。
ビジネス書籍から画集も大好物。
博物館・美術館を訪ねときは図録を必須。
高校時代からの老後の夢1は「猫を撫でながら縁側に座って本を読むこと」の筋金入りのそれ。

近頃は子供の世話でめっきり頻度が減っているものの、気づいたら電子書籍を購入しているし、積み本の山(物理)ができています。

閑話休題

本のワークをやりました。
外出時の隙間時間は大抵書店に吸われる人間なので豊かな時間を過ごせました。
書店があれば立ち寄りたくなるタイプだし、会社の昼休みに図書館に行く人間なので放っておくといつまでたっても決められないことが目に見えています。
ということで、今回は自分なりに制限をかけて選びました。

・本能で選ぶ(表紙とタイトルで選ぶ)
・フィクション(漫画・小説)以外
・1時間以内に決める

今回は“1回で決める”ということを裏テーマとして設定していますので上記の3点を制限としました。
その結果、2024年6月末時点のワークはこちら。

なりたい:エレガントな毒の吐き方 (中野信子)

私は私の偏見に基づく京都人的発想な嫌味が大好きだ。
言われると怖いし、気づいたときは凹むけど、頭の回転の良さが表れていると思っていて、気づく人には伝わるワードセンスや文化背景が大好きだ。
それをうまく“エレガント”という形容詞にまとめ上げたワードチョイス。眼に入ったとたん「あ、なりたい」と心が呟いたのでこちらに決定。

本書では、京都人ならどう言い換えるかの例題がたくさん盛り込まれているので興味深い。
いろんなことをオブラートに包んで言いたいことを本人にその場で伝えるのは素晴らしいテクニックなので積極的に真似していきたい2

さて、装丁の話。
帯を外せば白地に文字だけ、というシンプルさ。好き。
モノクロの中に“毒”と“線”だけ赤くアクセントになっている。好き。
タイトルが曲線になっているから女性らしいエレガントさが表れているようで洗練されている。好き。

好き:センスの哲学(千葉雅也)

図らずとも第二回の内容と被ってしまっているが、センスなど概念的な言葉を哲学するのが好きである。
理屈をこねくり回すのが好きと言い換えてもいい。
そういう意味では「いつもの言葉を哲学する(吉田徹也)」も良書だと思うが、今回は“読んだことない本”という制限に基づいてこちらを選書した。

センスを仮固定することから始まる本書は、哲学三部作3の締めらしい。
言葉の意味を仮に決めて、いろんなシチュエーションに当てはめて吟味していくのは、その人にとっての概念を再構築していくことだから個人的にとっても哲学だと思う。
言葉をまず辞書で引いてから検討始めるあたり非常に丁寧で穏やかで好き。(説明文にある言葉をさらに辞書で引いていくから見事に迷宮入りしたりするあたりも好き。Wikipediaとは辞書とかのあるあるだと思う。)

本文を上手に紹介できそうにないので装丁の話。
こちらも非常にシンプル。好き
“センス”に左右されそうな油絵が表紙。好き
帯に、これは「センスが良くなる本」ですと言い切っているのに、その下にはハッタリだとすぐに否定しているが誠実に思える。好き。
つるんとした手触り、好き。

本当はフォント(特に“セ”)も好きなのだけれども、フォント特定機能は備わっていないので言及できない。
完全なる知識不足である。

似合う:ジャクソン・ギャラクシーの猫を幸せにする部屋づくり(ジャクソン・ギャラクシー, ケイト・ベンジャミン)

言わずもがな、猫好きだと自認しているのでいつか家を建てることをあったら猫を中心テーマに添えた家を建てたいと思うし、なんならインスタなどで発信もしていきたい。
見た瞬間書いていそうと思ったので選書した。

猫愛に溢れたジャクソンさんの体験談は参考になる部分が多く、彼がどれだけ猫を最優先しているのがよく伝わる良書。
しかも、使われている写真はフルカラー。猫ちゃんもたくさん。
彼のように振り切るにはまだ少しの勇気と時間と先立つものが必要だが、いつかたどり着きたい境地にいる先輩として今後も動向を見守りたい。

猫は世界中で愛されていて幸せである。

装丁の話。
猫ちゃんが隠れている。好き。
シンプルなラインのイラスト。好き。
帯に、猫の“困った”は部屋を変えることで解決する、という人が猫に合わせるべきというエゴが見え隠れてしていて好き。

感想

第一回ということもあり、アクの薄い選書になったのではないでしょうか。
惹かれるジャンルは、ライフステージや精神状態に関連すると思うので定期的にやりたい。
少なくとも年1回、理想としては季節ごとにやりたい。

  1. 老後の楽しみにしていたが、幸運なことにも叶ってしまったので実質的には老後生活に突入している。現在進行形の夢は、いつか建てる窓のある書斎を作って、ヨギボーをおいて、空調が効いた窓辺でぐだっとしながら猫と一緒に読書すること。 ↩︎
  2. できるとは言っていない。 ↩︎
  3. 一作目と二作目は読んでいないのでとっても気になっている。 ↩︎

この記事を書いた人 Wrote this article

Ryo

夫息子と猫4匹と郊外に暮らす外資系OL。 好きなものはコスメとカメラと猫。 イメコンスペック(プロ診断) ビビ冬スト秋 - 限りなくニュートラル。黄みも青みも振りすぎるのNG ストレート・ハイファッション - 筋トレ育乳中 ほぼクールのエレガント - アクキュ寄せOK

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